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“The Human Universe in Neo Classic”

私たちをとりまく宇宙は、私たちの中にもあって、もしくは私たちそのものも宇宙なのかもしれない。

 

宇宙の創成期は、わずか1cm程度のサイズに1兆℃の1兆倍よりも高い超高温のエネルギーが詰まっていたらしい。

次の瞬間に爆発的に膨張した宇宙のエネルギーは急激に冷えて粒子や陽子、中性子といった物質に変換された。

これがこの宇宙の全ての原材料だ。

 

そして、それら物質の最小単位である素粒子は、また小さなエネルギーの糸の振動で出来ていると言われている。

宇宙と違わず、地球も人間もこの糸の振動からなる物質で出来ている。

 

私たち人間には、人類700万年といわれる歴史がある。

長くはお猿さんだった。人類が今の体になったのは30万年前だ。

知能が発達し、道具を作り、マンモスを追いかけた。

 

300年前には、機械を使い始め、物作りの効率が圧倒的に良くなり、大量生産ができるようになった。

ちなみに、ちょうどその頃に「恋愛結婚」という考えが生まれはじめたらしい。

それまでの結婚は、親戚を増やして権力を強くするためのものだった。

人は「愛」がどんどん身近なものになってきた。

ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」ができたのが今からおよそ400年前だから、

先代の愛の物語が、100年の歳月をかけてリアルになった。

 

そして、私たちは今テクノロジーに溢れた世界にいる。

もはや機械に話しかける照れくささは薄らいできたし、ユニクロのセルフレジもどんと来いだ。

便利なデバイスが増えて、未来の行動までもがプログラムされていく。

数百年前の人が私たちを見たらロボット人間と言うだろう。

 

ただし、例えばスマホでめくるようにして出会いを求める人にとっても、

400年前の愛の物語はディカプリオを通して今もなお非常に胸アツであることに変わりはない。

私たちは、この時代に変わらずエモーショナルな感情と寄り添って生きている。

 

感情っていうものは複雑怪奇に違いなく、例えば幸せと悲しさが同時に存在していたりする。

白とも黒ともつかない霧がかった気持ちになったり、ある時は白でもあり黒でもある矛盾した感情を持つ。

 

それは粒子の性質が粒であり波であるように、この宇宙を成すものとよく似ている。

でもそれら全て"糸の振動"という同じ原材料から成るものであるならば、ごく自然なことなのかもしれない。

私たちをとりまく宇宙は、私たちの中にもあり、もしくは私たちそのものも宇宙なのかもしれない。

 

線から浮かび上がる曖昧な表情には、そんなドラマを重ね合わせている。

 

by AICON